全鋼製で、本来の出刃包丁でもなく、かと言って洋出刃でもないので「出刃風片刃包丁」と言っておきます。伝統的な形ではありません。
ゲテモノ、まがい物と言ってしまえばそれまでですが、裏スキは精密に出来ており、裏当たりは、細くしっかり出ます。さすが大手メーカーだと思いました。「出刃包丁を買うほどではないけど、三徳で魚は捌きにくい。できればお値打ち値段で」という要望に見事に応えていると思います。
鍛冶屋さんから「オレは、時代に合わせてここまでやった。オマエサンはどう応える。」と言われているような気がしました。そこで、鎬面は、出刃包丁とは違えて、牛刀のような微妙なふくらみを持たせました。
依頼主様には、次は本格的な出刃包丁を使ってもらいたいですね。
研ぎ料金は、1,600円。