
裁ち鋏
写真ではわかりづらいですが、裏(内側)が裏スキを無視して平たく研がれていました。裏スキという窪みは、布が切られる時の圧力が解けて膨張するのを逃がすために必要です。絶対に平たく研いではいけません。
平たく研ぐと、布の膨張力が両の刃を離す力が逃げなくなります。いくら刃先が研がれていても刃が離れ離れになるので布が切れなくなります。シザーが裏スキを平たく研ぐのは、髪は布の様に織られていないので切れたとたんに刃から離れてゆくため、両の刃を離す力が生まれないからです。
この裁ち鋏は、表も裏も直したので研ぎ料金は、2,800円。