
金光と五代金光132
刈込鋏の研ぎを受けました。
銘は「五代金光」。植木鋏の「金光」を見本で持っていますので、一緒に撮影しました。この植木鋏は「津島鋏」と呼ばれ尾張一帯でプロの庭師の持つものとしての地位を確立していました。とは言っても、全国区の話ではないので、「大久保」と一緒にされてしまうと思います。東京のカッパ橋で「津島鋏を探している」と聞いたら「何ですかそれは?」と言われてしまいました。
「五代金光」と「金光」は同じ家なのだと思いますが、廃業してしまっています。津島鋏を作る鍛冶屋さんは何件かあったのですが、今では「兼光」のみ残っています。
一度、写真の「金光」をもって「兼光」さんを訪ねたことがあります。その頃、私にとって「津島鋏」は全くの謎で(何しろ師匠が浅草の人なので)、大久保の様でなんか違う「金光」の正体を突き止めたかったのです。
「兼光」さんは、この鋏を見るなり津島鋏であることはわかったのですが、どこの「カネミツ」で打たれたのかちょっとわからないようでした。苦労して銘を読み取ったところ「キンミツ!キンミツ!」と嬉しそうに叫びました。そして、このカネミツはもう廃業しているのでウチで良ければ、修理もする、と言われました。
古鋏を手掛かりに自分の店まで訪ねてきた者が珍しかったんでしょうね。
話が長くなりましたが、この刈込鋏の研ぎ料金は、1,700円。
・・・キューティクルニッパーも包丁も研ぎは、名古屋「研ぎや大須」をご利用ください。・・・