このところ日本剃刀が売れていると聞きました。プロ相手の専門店での扱いではないので、好事家が購入しているようです。
そこで、ウチに研ぎが回ってくるのではないかと考えて剃刀研ぎを試しました。
師匠から「アンタじゃ、まだ早い」と言われているうちに門下を辞してしまいましたので、地元に戻ってから剃刀研ぎの腕に覚えのある人(この人も好事家)に教えてもらいトライしました。
さて、研ぎ上がった剃刀は、頭の毛に刃先を滑らせるだけでプツプツと切ってゆくので、上手くいっているように感じましたが、イマイチ確証がない。そこで剃刀使いのプロに使ってもらおうと、自分が散髪行くときに持ってゆきました。
今では、床屋でももっぱら替刃を使うので、理容師の教科書にも剃刀研ぎの技法は載っていないそうです。でも、この床屋さんなら年代的に研ぎを知っていそうです。
「えらい古い形の剃刀だね。」と言われながら、顔剃りの半分までやってくれたのですが、「角を取ってない」ということでそれからは、お店の剃刀に変わりました。角があるとそこで皮膚を傷つけてしまうからです。
散髪が終わってから「角を取っておきましょう」とすぐそこに置いてあった砥石で角を落としてもらいました。それが最初の写真です。
今まで何度も来店していたのですが、砥石が見える所に置いてあったなんで気づきませんでした。大きな本山合砥も白名倉の木っ端ありました。さすがに剃刀は替刃ですが、シザー(理容鋏)の研ぎはこれでやっているようでした。
本当の所、どんな感想を持たれたのかはわかりませんが、「剃刀を買ったはいいけど、どう研いで良いかわからない」という場合は、きちんと対応できそうです。
・・・剃刀も包丁も研ぎは名古屋の「研ぎや大須」をご利用ください。・・・