いわゆる「裏切れ」になっている革包丁です。
単純に研いでゆくと裏スキ(窪み)がなくなって「ベタ裏」になってしまうので、鉋の刃と同じ要領で裏打ち・裏押しをします。大工さんだと、知っていなければならないことですが、レザークラフトが趣味という人だとちょっと不案内な作業かもしれません。
私の兄弟子には、老舗の皮革加工店にいた人がいて、そういうことも教えてもらえました。そうでなければ鉋の刃の何分の一かの薄さの刃に裏スキがあるなんて気が付きもしなかったかもしれません。
革包丁は薄いので鉋の刃に比べて裏打ち(裏が出るようにたたく事)は容易ですが、コツがあるので慣れないとたたき割ってしまう危険があります。
(2020年5月)