キューティクルニッパーやフットケアニッパーのジョイントには「ラップジョイント」「ボックスジョイント」2種類があります。
そして、新品のキューティクルニッパーのジョイントは、やや固めになっています。これが使っているうちにすり減って柔らかくなりついにはガタつきが生じます。このガタつきが両の刃のズレを生み結果、研いでも切れ方が「何んか変」な感じをもたらします。一切り目が抵抗なく切れても二切り目がブツンと抵抗を感じるといったようなおかしな感じになります。
そのため、ジョイントのガタつきをなくすために調整します。ラップジョイントの場合は軸をカシメれば比較的楽に調整できますが、「ボックスジョイント」の場合は、やや難しくなります。廉価品の場合ジョイント部分が初めからガタガタな場合があるんです。そんなものは、不良品なので、販売してはいけないと思うのですが、なぜか使われ、ウチまでやって来てしまいます。そういうものでも、応急処置的にがたつきを無くすことができる場合があるので、対処します。
高級品になるとそういうことは無いのですが、すり減りが進んだ場合は、少々直すのが難しくなります。
悩ましいのは、新品並みにガタツキをなくして固くすると、ご依頼主は緩いのに慣れてしまっているので、「使いにくくなった」という評価を受けてしまうことです。それとても、ご依頼主とやり取りをし、再調整をすることで解決してゆきます。
(2020年5月)