以前、「美容師用のシザーの研ぎ」でご紹介したように、営業用のシザーにはバイヤーが付いているので、当店に迷い込んできた理容師・美容師さんには、「浮気をしない」様に説明するのですが、これは、家庭にしまいこまれていたもので、もちろんバイヤーはついていません。
とても古いので、部品も欠落や消耗をしていたので、仮の物を付けました。
美容師・理容師 のシザーは、とても高価なこともあって、研ぎはバイヤー経由でメーカーに出すのが普通です。「切れる」以外にもメーカーごとに仕様、すなわち表面の仕上げ方などそれぞれあるらしいのです。いくつもあるメーカーとそれぞれの仕様、当店ではとてもそこまで対応できません。
以前、知らずにバイヤーのついているシザーを研いだところメーカーとおぼしき人が持ち主を連れて怒鳴り込んで来たことがありました。なんか、「鴨のローストは、ワサビ醤油で食べるのが断然うまい」とフレンチのシェフに説教する海原雄山のような感じですが、メーカーサイドに違うと言われてしまえばそれまでです。もしかすると、バイヤーのシマを荒らしてしまったということでしょうか。
研ぎ料金は2,300円。これだけ錆びていて部品も付ければこれぐらい。