当地方でかつては、「庭師なら津島鋏」と言われたそうですが、そういう年季の入った庭師さんなら自分で研いでしまうので、当店にはめったにやって来ません。でも、ちょいちょいはやって来るのです。
写真下は「兼光」の津島鋏です。兼光さんに話を聞きに行ったとき見本に手に入れてきました。刃が薄めに作ってあるので刃が欠けないように使うようにとの事でした。太い枝を切るときは力任せにせず、刃の薄さを利用して回す様にして刃を食い込ませるようにすると楽に切れるということです。
写真上は、今回やって来た「金光」の津島鋏です。先輩から引き継いだとのことです。「あるある」なんですが、刃がとても分厚くなっていました。それをいっぺんに薄くしてしまうと、欠けさせてしまうので（ご依頼主は新品の状態を知らないですから）、中間ぐらいの薄さにしました。新品ほどに薄くするのは、順次もしくはリクエストがあってからで良いでしょう。
研ぎ料金は、２，０００円（３等級：２等級に１等級追加）